2008年 03月 22日
フルメタ せまるニック・オブ・タイム 感想 |
遅れながらもフルメタ最新刊読了。
□ フルメタル・パニック! せまるニック・オブ・タイム
ウィスパード誕生の謎が明らかになり、物語は終結へと歩みだす。
ブラックテクノロジーがもたらした変格された世界と、それを正そうとするレナードの意思。 カリーニンの目的と行動の謎。 かなめの存在意義。 いろんなことが判明し、確実に終わりが近いことを主張する内容。 クルツの死。 読み応えはかなりあったな。
今回読んでて思ったことは、フルメタはやっぱりミリタリーアクションだなぁーということ。
中盤から内容がオカルトじみてきて、オムニ・スフィアの解説が始まるころには完全にウィスパードのワンマンショー。 彼らがもたらした技術で戦争してるんで、一概にもふさわしくないとは言い切れないんだけど、あまりにも話がぶっ飛びすぎてて正直戸惑った。 もはやSFの世界の話。
それなんで、巻末にかけてのクルツとカスパーの静かな闘争が、個人的にはかなり際立って見えた。 こういう、『命のやり取り』 的なことが必ずあるのがフルメタの面白いところでもあるかと。
M9での狙撃に失敗 → 撃破される → 生死不明 → 死に際に生身で狙撃
という流れがなんともフルメタらしい。
最後の狙撃がカスパーの記録を超えるもので、”幽霊”がまいおりる描写は、ベタながらもアツくさせる。 射撃位置の割り出しをするときのクルツの心情描写も燃える。 読んでるときの僕の、一射目を外したときの落胆っぷりといったらもう。 認めたくない 『終わった感』 がなんとも切なくて参った。
しかし、完結間近とはいえ、惜しいキャラを失ったなぁ。
レナードの目的は、『ウィスパードがもたらした世界を修正する』 こと。 唯一無二の存在になったかなめをどう使うのかはわからないけど、これに対してもトンデモ展開が待ってそうだ。
とりあえず彼がラスボス格のキャラってことでFA。 今回はお預けだったんで、レーバテインとベリアルのバトルが是非見たいもんだ。
ウィスパードが生まれた理由。
考えてみれば、みんな同じ歳ということから多少は予想がついたわけだ。 彼らの知識に対してよく言われる、『生まれる前から知っている』 という言葉も的を射すぎていたわけだ。
まぁ予想なんてできんがな。
実は宗介もまだ覚醒してないだけのウィスパードで、かなめのように絶対運命に捕らわれている選ばれし存在なのかなーなんて思ったけど、その予想は研究施設内での既視感でもろくも崩れ去ることに。
もしそうだったら、かなめと出会ったことも必然で、彼がここまでしぶとく生きていられるのもその恩恵にあるから とか勝手に思ってたんだけど、さすがにそれはぶっ飛び過ぎもいいところだな。
レナード → 世界を修正
かなめ → ソフィアの意思を継いで覚醒
テッサ → 悪あがき
そろそろテッサの立ち位置が危うくなってきたな。 バニ・モラウタ関連で知りたいことが山ほどあるんだけど、それは語られるのかな?
by natsumextd
| 2008-03-22 08:43
| 雑記